【オピニオンの視点】
〇ストック活用時代にふさわしい社会システムの構築。
ストック活用に適した建築関連法規、税法、所有制度などの見直しを提言している。
・建築基準法は、必要最低限の安全を定める法律のはずが、いつのまにか必要十分な安全基準を定める法律に変質し、既存不適格建築物を大量に生み出す。しかも、用途を決め、用途毎に基準を適用するという仕組みが限界にきている。
・管理不全マンション再生ビジネス、団地再生ビジネスへの期待
〇多様な住まい方に対応した社会システムの構築
疑似家族、シェア、ひとり親など、従来の標準家族ではない多様な住まい方が増えている。それに対応した社会システムの構築
社会システムの中でも、法制度を中心課題として取り組んでいる。加えて、それらに関わる人々の価値観や、ビジネスのあり方も関心の対象としている。
【自己紹介】
【現在】 | 千葉大学大学院工学研究院 地球環境科学専攻 教授 |
【職歴】 | 1977年4月 和(やまと)設計事務所 大学院に直接進学するのではなく実務経験を経るべきとの指導教官の意見に共感し、1年間設計事務所で下働きを経験する。良い経験であった。その後、大学院修士に入学。 1980年4月 積水ハイム住環境研究所客員研究員 大学院博士課程に進学後、自活のため働く。ハイム・オーサンス開発に携わらせていただき、住まいの方のコンセプト提案を任せられる。7年間勤務し企画開発の要を学ぶ。 1983年4月 財団法人新住宅普及会(現、住宅総合研究財団)客員研究員 博士課程座学中に学生結婚後、二つの客員研究員を務めて自活。大学等の住宅研究に助成する清水建設の関連財団で、現在でも密接な関係をもつ。4年間勤務。 1987年4月 建設省建築研究所 入所 博士課程卒業後、つくば研究学園都市にある建設省建築研究所入所。住宅計画を専門とし、「つくば方式マンション」の実用化に成功。研究者として実践まで手がけることができたのは、それまでの民間での経験が役立っている。2002年住宅計画研究室長を最後に異動。 2002年4月 千葉大学工学部都市環境システム学科 住まい・まちづくりを専門とする研究室。研究はもちろん提案や実践も手がける。団地再生、市街地再生等。団地シェアハウス(LLPのコミュニティビジネス適用1号)等を実現。 2017年4月 組織替え 現在、千葉大学大学院工学研究院 地球環境科学専攻 教授 東京都住宅審議会会長(2014~2016)、日本マンション学会会長(2011~2014)、もうひとつの住まい方推進協議会代表幹事(2008~)、つくばハウジング研究会理事長(2012~)他 |
【専門領域】 | 住まい・まちづくり、住宅政策、建築計画、住環境計画 |
【受賞歴】 | 日本建築学会賞(2007)、日本不動産学会業績賞(1996)、都市住宅学会論文・論説賞(1998、2010)、日本マンション学会論文賞(2017)、住宅総合研究財団・清水康雄賞(2008) |
【主な著書】 | ・「集住のなわばり学」(彰国社)(1992) ・「新・集合住宅の時代」(NHK出版)(1997) ・「スケルトン定借の理論と実践」(共著・学芸出版)(2000) ・「住環境整備論」(共著・放送大学教育振興会)(2012) ・「居場所としての住まい」(新曜社)(2013) ・「はじめませんか-もうひとつの住まい方」(監修・AHLA)(2014) 他 |
【自己紹介】 | 住まい・まちづくりの実践派の研究者として活動。つくば方式マンションの実用化や団地シェアのLLPによる実現が有名。また、住宅政策に関する論考が多い。 自治体に協力して条例制定に取り組む(東京豊島区のマンション管理推進条例、空き家活用条例。東京都のマンション条例の推進等)。 |
小林 秀樹のオピニオン【論評】【提言】一覧
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