皆さん、こんにちは。 この度、不動産総合戦略協会(リーサ)の理事長に就任致しました倉橋隆行と申します。 私のことは、知っている方も多いかと思いますが、若干、自己紹介をさせて頂きます。 1958年生まれ。学生時代に輸出関係の仕事で独立し、ココム規制により廃業を強いられ、25歳で不動産業界に転職致しました。 ところが不動産業界に入って気づいたのが、大きなお金を動かす不動産業界なのに、実際に働く人たちは単なる販売員に過ぎず、必要とされる資格すら持っていない人たちばかりでした。当時の業界では、宅建の資格を社員に取らせれば独立して自社のライバルとなるという狭い考え方の経営者が多く、積極的に資格取得をさせない、社員教育も積極的に行わないという風潮であり、残念ながら大学卒業者などが就職しない環境でした。 その会社では、入社して3年間、中古住宅販売、会社のロゴマークの統一や広告関係の仕事に携わりながら、業績はトップ営業マンでした。もともと3年たったら退職するということで入社したので、退職を申し出たところ、本社の企画部門と出店計画、広告、そしてリクルート活動の仕事を任され、1年間、退職を見送りました。 ところが、その会社の賃貸の仲介部門で事件が起きます。某駅前の公団のマンションに反社会的勢力の事務所を入れてしまったのです。結果的に、担当した女性と責任者が退職し、結局、私がその処理を行うことになりました。ここでは詳細に触れませんが、法的手続きを進めるうち、いかに、当時業界で使用していた賃貸借契約書は欠陥だらけで、契約違反者についての対応ができないものであったことを思い知らされました。 また、当時の賃貸の仲介業務は、不当な大家さんの要求によって無償の業務を強いられて、優秀な社員が辞めていってしまう状況が続いていました。そこで、立川正雄弁護士と相談しながら、賃貸借契約書の条文を開発し、マニュアルとして発売したことで、日本全国で講演することに至りました。この業界に入って8年目の33歳の時です。 そして有料の賃貸管理業務を推進し、プロパティマネジメント業務を行いながら土地有効活用と相続対策を行うことで、その事業部が利益率日本一と言われるようになりました。 それが不動産コンサルタントとしてのスタートでした。 その後、41歳の時に不動産コンサルタント会社CFネッツ、CFビルマネジメントなど、結果的に23社に及ぶ経営を手掛けてきており、そのうちの3社は、企業の再生事業です。 この度、この不動産総合戦略協会(リーサ)の理事長に就任致しましたのは、この協会の使命を再度見直し、実務に即した協会運営を目指すことを目的としています。机上の空論よりも、経験とスキルを身につけることで、社会に役立つ人材を輩出し続けることに専念してゆこうと考えています。
<当協会のミッション>
・不動産コンサルタントの人材育成
不動産総合戦略マスター養成講座を通じて、不動産コンサルティングの基礎知識を学んで頂きます。
また、優秀企業視察を通じて先進的で事業に参考となる現場を学んで頂きます。
・不動産業界における交流、協業の場作り
不動産総合戦略マスター養成講座を修了した人たちが任意で参加できる「シナジケーションクラブ」を通じて、情報交流を行うことでビジネスチャンスが得られるような環境を整備してゆきます。
特に当協会では、適正なコンサルティングを行うための、不動産コンサルタントの育成に力を注いでおり、不動産投資理論、相続対策や法律に基づく講義と合わせて、現場レベルに落とし込みをした実戦形式な講座と、協会の会員が幅広い総合的な知識を得るための交流ができればと思います。
私が理事長になったからには、短期で優秀な社会に役立つスキルをもった人材づくりと、ビジネスに結びつくネットワークづくりの補佐的な協会運営をして参ります。
ぜひ、経営者の方々も、当協会の趣旨にご賛同頂き、社員の皆さまの教育の一環として、当協会にご参加頂くと共に、個人の方も、自らのスキル向上にお役立て頂きたいと思います。
皆さまのご参加をお待ち致しております。
一般社団法人
不動産総合戦略協会
理事長 倉橋 隆行